七夕のお話に必ず出てくるのが「織姫と彦星」の二人。
でも多くの人が二人の関係性を「恋人」と勘違いしているはず。
実は二人は恋人ではないんです。
二人の関係性についてや七夕の物語の由来、笹を使う理由やどうして二人は1年に1度しか会えないのかについてご紹介します。
七夕の有名なお話の由来は?どうして笹を使うの?
現在伝わっている七夕のお話の由来は、奈良時代に中国から伝わった星祭伝説と当時日本の農村部で行われていたお盆行事が合わさって出来上がったものといわれています。
織姫は養蚕・糸・針仕事をしていたという設定です。
これは、中国で行われていた「乞巧奠(キコウデン)」という行事にあやかったもの。
この行事では女の子が手芸がうまくなりますように…という願いが込められています。
奈良時代の貴族社会にこれが伝わり、旧暦の7月7日に芸事(琴や詩)がうまくなるようにと宴が開かれるようになりました。
元々7月7日の夕方を「七夕(しちせき)」と呼んでいたところ、棚機(たなばた)にちなみ七夕(たなばた)と変わっていきました。
七夕に笹が使われるのは、
・生命力の強さ
・殺菌力
・笹の葉の音が神様を招く
笹や竹は特に神聖な行事に使われていました。
生命力が強い事で邪気を払う意味もあったようです。
織姫と彦星は「恋人」と思っていない?織姫と彦星はどんな関係なのか?
さて、織姫と彦星の事を恋人と思っている人はどの位いるでしょうか?
かなり多いのではないですか?
恋人同士なのに1年に一回しか会えないなんてかわいそう…
七夕の日は晴れたらいいね
なんて会話が毎年のようにされていますが、実は二人は恋人ではありません。
なんと二人は「夫婦」なんです。
七夕伝説の一説にはこう記してあります。
「むかし天帝には芸に優れた織姫という娘がいました。織姫は毎日機を織って暮らしていました。
そして農耕に励む牽牛(けんぎゅう)という青年と出会い、二人は夫婦となりました」
恋人ではなく夫婦…
単身赴任か?
でもどうして愛し合って結婚した夫婦が1年に一回しか会えないの?
と思いますよね?
どうして織姫と彦星は1年に一回しか会えないのか?
実は結婚して夫婦になった織姫と彦星は二人で遊んでばかりで、それぞれの仕事である機織り・農耕をしなくなってしまったんです。
まぁ晴れて結婚してテンション上がっちゃったんでしょうかねぇ
仕事も手につかないようなラブラブっぷり…
それに怒ったのが天帝。
2人を天の川を境に引き離してしまいます。
ただ、二人があまりにも悲しむので天帝が7月7日だけ会う事を許してくれた
というお話です。
まとめ
さて、今回は七夕の織姫と彦星の関係性についてご紹介しました。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
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